舞踊劇「バリ版二童敵討」の創作と上演

  • アジア・市民交流助成
採択年度
令和元 (2019) 年度
助成額
JPY 388,530
活動国・地域
日本

本事業は、インドネシアのバリ島より男性舞踊家イ・マデ・ステジャを、沖縄県外からバリ舞踊家とバリガムラン演奏家を招へいし、琉球古典音楽の演奏家や琉球舞踊家と共同で、沖縄の伝統芸能である組踊「二童敵討(にどうてきうち)」をバリの古典舞踊劇ガンブーの演劇様式と表現の手法で創作・上演したものである。伴奏にはバリガムランと沖縄音楽(三線と笛)を用い、バリと沖縄の融合を試みた。
公演名は『≪イ・マデ・ステジャ招へい公演≫ バリの仮面舞踊と舞踊劇「バリ版二童敵討」』。
第一部にはバリのヒンドゥ儀礼に欠かせない仮面舞踊トペン・パジェガン、儀礼歌、奉納舞踊ルジャン・デワを披露した。第二部では本事業である「バリ版二童敵討」を上演。沖縄古典芸能の組踊「二童敵討」は玉城朝薫によって創作され、1719年に初演されている。組踊が上演されてから300年を迎える記念の年に実施された。

イ・マデ・ステジャ扮する阿麻和利
演奏隊
酒盛りの場面
阿麻和利を酔わせ、刺す瞬間を伺う場面
関連する国/地域
日本, インドネシア
協力団体/協力者
イ・マデ・ステジャ(バリ舞踊家、指導者、画家)
ナビィ (バリ舞踊家、歌手)
小谷野 哲郎(バリ舞踊家、役者、影絵パフォーマー)
イ・プトゥ・スティアワン(バリガムラン演奏家)
鈴木良枝(バリガムラン演奏家)
大城貴幸(琉球古典音楽安冨祖流絃聲会 師範 国立劇場おきなわ組踊研修第ニ期修了)
仲嶺良盛(琉球古典音楽安冨祖流絃聲会 教師 国立劇場おきなわ組踊研修第四期修了)
川満香多(琉球舞踊「穂花会」教師 国立劇場おきなわ組踊研修第一期修了)

申請団体より

舞踊劇「バリ版二童敵討」の創作は、バリと沖縄の演者が活発に意見を出し合いながら本番前まで演出や音楽の調整がなされた。とても有意義な創作活動であった。互いの芸能(バリの演劇と沖縄の組踊)の表現の効果的な部分を諸場面に取り入れ、それらが相乗効果を生み、新たな融合作品が生まれたと実感している。
公演後のアンケートでは、「音楽、舞踊、言葉、沖縄と日本とバリの融合が素晴らしかった」、「ガムランと沖縄の音楽がみごとに調和していた」、「舞踊の手や足の動きは、バリと沖縄には通じるものがあると思う」、「組踊と比較してとても新鮮だった」などたくさんのご感想をいただいた。
本事業を終えて、伝統芸能が根付いている沖縄の地で、インドネシア・バリ島の伝統芸能の活動を続ける意義の大きさを感じた。今後もバリと沖縄の繋がりを意識しながら、新たな表現を追求していきたい。さらにインドネシアの方々に沖縄の芸能を知っていただく機会を作り、相互間で芸能を通しての上演や創作の交流が広がることを願う。

関連する事業

活動国・地域

グローバルワークキャンプ in ASO

ストアハウスコレクション -タイ週間-

防災文化セミナー「スマトラ沖地震津波より10年を経て」

ミャンマー(少数民族)衣と食文化の夕べ

ベトナム・市民交流によるまちづくり推進

草の根の社会包摂型アートプロジェクトの日本・フィリピン間の交流促進とネットワークの構築

活動分野

日本・インドネシア民俗芸能交流事業

アジアンビートプロジェクト

ランバンサリ結成30周年記念特別公演「インドネシア・スラカルタ マンクヌガラン王宮様式のガムランと舞踊」を中心としたジャワ島中部の王宮ガムラン文化の普及・交流事業

ダンスを通じて国の垣根を越えよう事業

マレーシアの伝統芸能と舞踊の紹介とワークショップ

ジェコ・シオンポ ダンスコラボレーションプロジェクト