日本・フィリピン・タイ アジア共同プロジェクト

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
平成27 (2015) 年度
助成額
JPY 3,459,363
活動国・地域
日本, フィリピン

日フィリピン両国で調査を行い、そのインタビューをもとに構成した台本をリーディング、その後、フィリピンと縁のある多彩なゲストたちとディスカッションを行い台本を練り上げた。公演では、日本の介護現場での「海外人材」の受け入れ、その海外移住労働者の生活者としての内実という、今日的な題材をモチーフにした。主な舞台を女性の駆け込み寺であるシェルターにおき、女性の自立というジェンダーの視点を踏まえつつ、主人公であるフィリピン人女性を中心に物語を構築。日フィリピンの演劇人がお互いの生きる社会の現実を知り、差異を認識していき、より豊かな関係性を築き上げ、上演によってその成果を観客と共有した。

令和元年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/cc1925/
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/cc1728/
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/cc1630/

Photo: RAN HIMEDA
関連する国/地域
日本, フィリピン, タイ

申請団体より

日フィリピンの社会背景を色濃く示した公演を行なったことで、お互いの文化的状況、社会的状況をより深く理解し、尊重し合える環境作りが行えた。翌2016年度には、一年目に作ったこの作品のリーディングをタイのメンバーの協力を得てチェンマイで行い意見交換し、タイにおける移住労働者の実態などを聞くことができた。タイ・フィリピン調査ではタイ社会、フィリピン社会での、「ジェンダー、介護、バリア(障害)」の問題に関わる人々に話を聞くことができた。その後のタイ・フィリピンメンバーを招聘してのワークショップのなかで、これらのテーマに関して調査で得たことやお互いの社会の状況、生活のなかでの様々な実感を共有し、演劇にどう転化していけるかを試行している。助成を受けたことで調査、ワークショップを敢行でき、三年目の公演に向けて、関係性を強固なものとし、多角的にテーマをとらえ、刺激を受け合い、作品作りの可能性を広げることができている。

関連する事業

申請団体

日本・フィリピン・タイ アジア共同プロジェクト

日本・フィリピン・タイ アジア共同プロジェクト

燐光群 日本×タイ共同制作『安らかな眠りを、あなたに』

活動国・地域

インドネシア人形劇 「ペーパームーン・パペット・シアター」 レジデンス&新作公演2017

日越ジョイントスペシャルテレビ

演劇教育による子どもたちのエンパワーメント-PETAの“Safety Zone”構築に学ぶ-

北村明子 Cross Transit project

国際共同製作『RE/PLAY DANCE Edit』

『地域の物語』世田谷×シンガポール 国際協働制作プロジェクト

活動分野

Asian Dramaturgs’ Network

Creators’ Cradle Circuit Work In Progress 2019-2020:アジアの次世代のための越境型移動舞台芸術祭を作る方法

アジア、女性、舞台芸術をめぐるプラットホームの持続化と発展

フィリピン、インドネシア、日本の青少年を対象とする環境問題をテーマとした演劇交流事業

KARNABAL Festival 2016 and Continuing International Exchange

交差/横断するテキスト:ミステリーとミスティカルのあいだで