インドネシア子どものお話フェスティバル:日本とインドネシアの絵本展

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成30 (2018) 年度
助成額
JPY 672,945
活動国・地域
インドネシア

インドネシアのバンドンで開催された子どもの本のフェスティバル「インドネシア子どものお話フェスティバルTaCita Pesta Cerita Anak」は、大規模なものとしては初めてのもの。その第一回目のフォーカス国に日本が選ばれた。プログラムの一つとして、現代の日本とインドネシアの絵本画家の展覧会を開催。日本からは、ちひろ美術館コレクションより10人の画家による、絵本のための作品30点を高精度複製画(ピエゾグラフ)で、インドネシアからは、若手の画家35名の作品35点を複製画で展示紹介し、会場には実際に絵本を座って読めるコーナーも設けた。 展覧会にあわせ、会期中は日本の絵本画家村上康成と出久根育、ちひろ美術館の学芸員によるトークやワークショップ、また、インドネシアの子どもの本の専門家によるトークやセッション、読み聞かせなど多数のプログラムを開催し、両国の子どもの本を通じて、文化交流を行った。

申請団体より

2018年の9月にインドネシア中部で大地震や津波が起き、不安を抱えながら現地と協議を重ね、準備した。フェスティバル会場は、インドネシア第三の都市バンドンにある、学生たちで活気あふれるバンドン工科大学キャンパス内のギャラリー。1974年にオープンしたこの会場は、今まで現代美術を中心にさまざまな展示を行ってきたが、子どもも楽しめる展示は今回が初めての試みとのことで、学校の団体や親子などが気軽に来られる工夫をプログラムや会場でも行った。実際に多くの子どもたちがギャラリーに足を運んだことは画期的だったと大学側は高く評価していた。約20名の若いボランティアたちが、展示やイベントのサポートをしてくれた。ボランティアの方たちは初めて通訳をする人もおり、正直ハラハラすることもあったが、誰もが熱心で、子どもの本の楽しさと大切さを理解してくれた。今回の初めてのフェスティバルでの経験や反省をもとに、絵本を通じた交流を引き続き行っていきたい。

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