日下部 啓子|Keiko Kusakabe

  • 研究者
  • 日本
    • 芸術・文化一般
    • 伝統文化・文化遺産
  • アジア・フェローシップ
  • 平成29 (2017) 年度フェロー
活動期間
2017/06/14 - 2017/12/12
活動国・地域
インドネシア

現代インドネシア民族染織におけるグローバリズムとローカリズムの交錯―技術文化の視点から分析した素材と染め、機と紋様を基礎として―

多民族国家インドネシアは豊かな染織の伝統をもち、地域毎に固有の民族染織が発達してきた。スラウェシ島タナ・トラジャ県では一旦廃れた織物生産が復活し、手織り布を仕立てた儀礼服や制服が広く着用されるようになった。復興を支えているのは、経済発展にともなう地域における需要拡大と政府の産業文化政策による支援である。この地域織物産業は村落社会の生活に埋め込まれた家内生産によるが、技術と知識の継承は従来の母子関係による伝習から、講習会・共同組合を通じた学習に変化した。更に、現代の家内生産では、新しい顧客の獲得や顧客の要求に応える文様技法の開発が織り手側に要求されるため、Facebookによる受注、スマートフォンの情報による文様の習得など電子メディアの活用が始まっている。このように現代の地域織物生産は一方では伝統的な特色を維持し、他方で新しい学習方法やメディアを取り入れて発展している。更に、グローバルな「地域ブランド」への展開が構想されている。本プロジェクトは、再生する民族染織が在来の機織りに依拠しながら、近代的なメディアを活用してグローバル経済のネットワークと連携する様態を明らかにすることを目指した。

新しく生まれた織りの村で、様々な年代の女性が機織りを習う
トラジャの伝統家屋をかたどった穀倉で、               機織りをする村の女性
現代の伝統衣装には大きな幾何学文様が織り込まれる  この技法はパ・ルキと呼ばれている

関連するフェロー

申請国

伊藤 剛

カレイラ 松崎 順子

山口 惠子

井口 寛

宗重 博之

樅山 智子

活動国・地域

筆谷 亮也

小川 希

伊藤 剛

北澤 潤

樅山 智子

青尾 謙

活動分野

小川 希

樅山 智子

フロリカ フリシア・ティサ

清水 美帆

金子 遊

狩野 哲郎