アジアン・フィルム・ジョイント

  • アジア・市民交流助成
採択年度
令和3 (2021) 年度
助成額
JPY 878,702
活動国・地域
日本, オンライン

2021年3月に終了を発表したアジアフォーカス・福岡国際映画祭が、30年間をかけて築き上げたアジア映画人とのネットワークや、アジア名作映画のフィルムアーカイブといった映画資産を活用する新たな映画プロジェクト。第1回となる今回は、タイの女性監督アノーチャ・スウィチャーゴーンポンを特集。彼女は、自身がすぐれた監督・プロデューサーであることに加え、東南アジア圏の映画に特化した製作・活動支援を行う民間映画基金 Purin Picturesで共同ディレクターも務めるアジア映画界のキーパーソンでもある。
今回の特集では、日本初公開となる彼女の新作『カム・ヒア』を含む4作品を福岡のミニシアター、KBC シネマにて 上映。あわせて日本から 11 名、タイからは監督本人を含む3名のゲストスピーカーを迎えた、全6回のオンラインフォーラムも開催。アノーチャ監督や彼女の作品、そして現地の社会状況やアジアの映画産業まで、多様な視点から掘り深めた。

アジアン・フィルム・ジョイント https://asianfilmjoint.com/
アジアフォーカス・福岡国際映画祭 https://jfac.jp/culture/projects/p-focus-on-asia/

KBCシネマでの上映会・オンラインフォーラム
フォーラム@本のあるところajiro
関連する国/地域
タイ
協力団体/協力者
三声舎 三好 剛平
クリエイティブ福岡推進協議会
一般財団法人国際文化財団
アノーチャ・スウィチャーゴーンポン
Electric Eel Films
福岡市総合図書館 フィルムアーカイブ

申請団体より

国内外から終了を惜しむ声が絶えなかった旧映画祭が培った映画資産(人、フィルム)を活用する新企画として、その内容と実施までのスピードを各方面より高く評価いただいた。これを、長らく同映画祭へ助成を続けてきたアジアセンターとの連携のもと実現できた意義は大きい。アノーチャ監督らの日本初公開作を含む特集上映を他ならぬ福岡で実施できたこと、そして日本とタイをつなぎ、両国の製作、批評、配給など多様な映画人同士が交わる6回立てのフォーラム企画については、実施期間中のSNS上をはじめ様々な反響を得たうえに、今後の映画業界への広がりも期待できる内容となった。現在、同特集の全国巡回上映と、フォーラムの内容を踏まえたパンフレット資料製作の準備をはじめている。また、近年の東南アジアのインディー映画シーンを牽引する映画製作基金 Purin Pictures について、日本ではじめてアノーチャ本人とともに紹介する機会を得たことは、今後日本における東南アジア映画シーンへ新たな文脈を生み出すものと捉えている。

関連する事業

活動国・地域

「見放されたものの組織化」交流プログラム

スタディトリップインジャパン2015

ジェコ・シオンポ ダンスコラボレーションプロジェクト

マーク・テ『Baling』を通して歴史との向き合い方を考える/上演+レクチャー+リサーチプロジェクト

次世代の復興に向けて:気仙沼における伝統衣装と芸能を通じた滞日インドネシア人との交流事業

KYOTO EXPERIMENT 2021 AUTUMN ルリー・シャバラ公演

活動分野

神里雄大『カオカオクラブ』オンライン配信シリーズ

カンボジア人監督招へい事業

『紡レ想風土記』 in タイ

日本、インドネシア、フィリピンでのアニメーション・ワークショップ

多様な映画の観客育成プロジェクト(日本・インドネシア編)

第5回高校生国際交流写真フェスティバル