ミャンマーにおける寺子屋支援―情操教育(音楽・美術)を通じて―

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成29 (2017) 年度
助成額
JPY1,255,708
活動国・地域
ミャンマー, 日本

ミャンマーの寺子屋関係者の日本への招へいと、日本から専門家のミャンマーへの派遣を行い、教師間交流と研修を通じた寺子屋教師の教育能力向上を図り、情操教育の可能性を検討した。具体的には、下記の活動に取り組んだ。 1)ミャンマーのMSM女子学院における寺子屋教師の継続的な研修・経験交流の場を設定した。 2)情操教育、とりわけ音楽について、合唱集の編集及び日常品から楽器を製作するワークショップを実施した。 3)日本の小中学校の音楽と美術の授業を見学し、教授法について意見交換を行った。 ミャンマーにおいて、寺子屋は社会の発展のために不可欠な社会・教育インフラである。しかし、寺子屋の実質的な運営は主に地域社会や有力者からの寄付に依存してきたこともあり、給与・処遇・資格要件に多くの課題を抱えており、教師の教育能力の不足とカリキュラムにおける情操教育の欠如が指摘されている。

関連する国/地域
日本, ミャンマー

申請団体より

ミャンマーでは、社会主義政権・軍事政権の時代が長期にわたって続いた。この時代において、教育制度や人材育成制度が顧みられることはなかった。その結果、今日の改革・開放政策の時代においてもそれを担う人材、そして教育する人材が欠如している。他方で、寺子屋や公立の小・中学校においては、情操教育(音楽・美術)が排除されてきたことも問題となってきている。今回このプロジェクトがミャンマーの教育界でも評価され、テレビ局(ミャンマーMNTV4)が寺子屋教師の音楽教育研修について取材に来てくれたことは、以上のことを物語っている。

関連する事業

活動国・地域

国際ボランティア第1回アジア・オンライン・サミット

「ワークショップを通じた子どもの絵の国際交流」事業 ~日本・ミャンマー外交関係樹立 60周年記念事業~

東南アジアにおける漆工芸を通した文化交流事業 in ミャンマー

「オンラインで国境を越える!」〜アジア・ダンス国際交流事業〜

International Development Field Camp for Myanmar and Japan Youth Leaders

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活動分野

オルタナティブな農・食・流通・教育の先駆者との交流から創るタイNGO・新時代への挑戦3

現在の東南アジアで生きる性的マイノリティのアーティストによる映像作品の配信およびトークや交流

日比ユース・ネットワーク構築のための日比国際児の若者(JFY)と日本の若者との演劇交流活動

タイ・ミャンマー国境を越えた交流とワークショップを通したミャンマーの平和構築事業

国際ボランティア第1回アジア・オンライン・サミット

第27回アジア国際ネットワークセミナー