アートから優しい社会づくり・マリスアートプロジェクト・アジアツアー in ベトナム

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成30 (2018) 年度
助成額
JPY 757,740
活動国・地域
ベトナム

世界で初めて視覚障がい者を含めすべての人が鑑賞することができる絵画“マリス”を通し、アートからLOVE&PEACEを訴えるアートプロジェクト。ベトナムのハノイ及びホーチミンにおいて、マリス絵画の作品展及び参加型国旗共同制作を行い、両都市あわせて2,000名の来場者があった。

“マリス”とは、団体代表者の高橋りくが開発した新しい砂絵技法。砂の大きさで色の濃さ(明度)を、香りで色味(色相)を表現した、全盲の人も楽しめるアートである。作品展を開催することで、障がい者と健常者の垣根を取り去ることを目的とした。本事業には、約100名の地元の学生ボランティアが参加。準備期間中に時間をかけて高橋から講義と実技演習を受け、“マリス”の背景にある思いやりの心と、ベトナム社会が従来もっている支え合いの精神を再認識してもらい、展覧会では、来場者へマリスの趣旨と技法の説明を行った。


2019年に「一般社団法人 世界ダイバーシティアート学会」に名称変更
マリスアートプロジェクト https://www.marisartproject.com

関連する国/地域
日本, ベトナム

申請団体より

ベトナムで開催された2つの作品展は学生ボランティアを軸に市民にまで響かせるLove & Peace のアート活動を展開することがテーマ。
残念ながら今までの国の中で最も来場者数が伸びなかった反面、学生ボランティアが約100名参加し、その熱意に驚かされた。今回新たな試みとして、アートが社会に与える影響、マリスのコンセプト、国旗共同制作の砂おきの意味についての講義と、マリスの砂のおき方と指導法の実践を組み合わせたボランティア育成を密に行った。
大学生ボランティアへの波及効果には手応えを感じる。来場者への対応も素晴らしく、子ども達には優しくわかりやすい説明を行い理想的な共同制作ワークショップをしてくれた。ハノイオープニングパーティーでの視覚障がい者の代表者がベトナムの視覚障がい者の社会問題について切実なスピーチをおこなったことも、ボランティアの学生達の心に響いた。
通常文化的交流が少ないと言われているハノイとホーチミン。マリス作品展を2都市で開催することでハノイの関係者の多くがホーチミンで協力をしてくれた。作品展を通して、ハノイとホーチミンの交流を生み出すこともできた。

関連する事業

活動国・地域

日本・ベトナムによる環境教育プロジェクト

第12回 ベトナムホイアン日本祭り IN 堺

第19回 「感動の第九」 2015年 ハノイ公演事業

ベトナム・市民交流によるまちづくり推進

日越45周年記念事業「Mottainai2018」パッケージクラフト展

伝統文化を東京からアジアへ広げようプロジェクト委員会

活動分野

「見放されたものの組織化」深化/拡張する現場

リサーチプロジェクト 「町に残るアートとコロニアリズムの跡」

日越アーティストによる、日本とベトナムのチームリサーチ事業

メコン対話 -アーツマネジメントによるコミュニティの賦活

東南アジアにおける漆工芸を通した文化交流事業

バリ・金谷インターナショナルアートウィーク2016