アジア太平洋ディスレクシアフォーラム2020

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
令和2 (2020) 年度
助成額
JPY 6,624,720
活動国・地域
日本, オンライン

ユネスコに加盟しているアジア太平洋地域と日本のディスレクシアの当事者、関連する教育機関、政策立案者、研究者、支援者・保護者とが集まり、各地域におけるディスレクシアの啓発、教育的支援、指導の普及についてそれぞれから発表し、課題解決に向けて議論した。登壇者の年齢層(10代から80代)も立場も国籍も様々、研究者の専門分野も医療、教育、福祉、言語、国際平和と多岐にわたって実に多様性を体現していた。
多様な歴史・文化・言語・文字などの背景を持つ人々がディスレクシア(読み書きの困難)という共通課題に取り組むことで、SDGs の目標のひとつである「誰にでも質の高い教育を」を目指してインクルーシブ教育をアジア太平洋地域で浸透させていくことの意義を再確認し、新たな動きの契機とネットワークを作ることができた。
また、「Future of dyslexia」として各国からのメッセージがあり、SDGsのターゲットのひとつであるインクルーシブ教育と多様性を包摂する社会に向けてそれぞれが歩むことを誓った。

イベント概要 https://www.npo-edge.jp/event-lecture/apdf
平成30年度事業実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/pp1812
平成29年度事業実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/pp1704

関連する国/地域
日本, シンガポール, インドネシア, マレーシア, タイ, 台湾, 香港, 米国, フィンランド
協力団体/協力者
Dyslexia Association Singapore
発達性ディスレクシア研究会
一般社団法人 日本LD学会
ユネスコバンコク事務所

申請団体より

2010年にパリのユネスコで第一回ディスレクシアフォーラムが開催され、10年後の2020年までに欧米、南米、アフリカ、中東とアジア太平洋の5つの地域でディスレクシアの啓発と教員の育成についてフォーラムを開催することを約束した。その流れを汲んで、アジア太平洋地域は当NPOが中心となって2016年からディスレクシアフェスティバルを毎年開催し、機運を高めてきた。その間、多様性そのものとも言えるASEAN諸国への訪問を通して、それぞれの国の事情を知り、活き活きと暮らす当事者と会い、教育の場での対応をつぶさに見てきた。新型コロナウイルスの影響により開催を一年延期したにも関わらず海外からの講師を迎えることはできなかったが、こうした下準備もあり、また技術の革新もあって、海外から多くの登壇者を遠隔で迎えることができた。まさに「Future of dyslexia」は明るいと思えるイベントであった。

関連する事業

活動国・地域

Multitude of Peer Gynts – an Inter-Asian (Indonesia, Japan, Vietnam and Sri Lanka) Theater Collaboration

Tokyo Docs 2019

瀬戸内アジアフォーラム 2019

ワンス・アポン・ア・タイム

里山創造生活(アジアとの地方創生協働プロジェクト)

アートアクセスあだち 音まち千住の縁

活動分野

Measuring Social Enterprise Research Exchange and Learning in Asia (MSE-REAL)

なら国際映画祭2016 『OUT IN JAPAN×NIFF』

若手老年学研究者のためのワークショップ「高齢者に優しいコミュニティをつくるアクションリサーチ」

日本の遊び文化を通して、知的好奇心を育み交流する「ミャンマー移動型おもちゃ美術館」の巡回開始

Strengthening Japan-Thailand Research Network on Cultures of Transnationalism and Diaspora

国境を越えて困難に打ち勝つコミュニティづくりのための対話を促進するコミュニティラジオ国際会議