ろう者と協同する人形劇団、ラオス×日本の共同ワークショップ プロジェクト

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
令和2 (2020) 年度
助成額
JPY 3,123,265
活動国・地域
日本, ラオス, オンライン

ラオスの人形劇団「カオニャオ」と日本の「デフ・パぺットシアター・ひとみ」が、互いの活動拠点を行き来し、共同ワークショップをおこない、ろう者の表現の可能性と新しい人形劇を模索する試み。2018年度から開始し、4回目となる今回は計画の最終回である。
当初はラオスから「カオニャオ」が来日、「デフ・パぺットシアター・ひとみ」と合同ワークショップをおこなう予定であったが、感染症拡大の影響により延期の末、2021年9月にオンライン形式で実施した。
12日間のワークショップでは、ラオスの劇団の特徴的な手法である”モノ(身近な道具など)を遣うこと”をテーマとした。ワークショップの最終日に日本でおこなった関係者向け発表会では、日本側は生で出演し、ラオス側は舞台中央のスクリーンを通して参加するかたちで小品を発表。舞台と映像が交互に、ときに同時に上演する構成の作品が生まれ、新たな試みとなった。

事業概要 http://www.puppet.or.jp/puppetArchives/entryarchive/2021laows.html
平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/cc1814/

関連する国/地域
日本, ラオス
協力団体/協力者
劇団カオニャオ

申請団体より

4回にわたり共同ワークショップを行い、最初はお互いの作品内容や異なる手法を知るところから始め、共に表現し、小品をつくる、ということを積み重ねることができた。
特にラオスの独自の表現手法は、豊かな自然と生活から生まれたもので、それを日本の演者が体感できた ことは大きかった。また、日本に比べ遥かに社会参加の機会が少ないラオスのろう者が、来日して、同じ立場にある表現者や団体とも交流し視野を広げることができたことも、彼らの活動の活性化に大きな意義があった。
特に今回は、コロナ禍によりラオスでの表現活動は日本と比べ物にならないほどその機会が失われており、その中で活動できたことも、意義が大きかったと感じる。表現上の相互理解を、今後も続け、新しい可能性をもつ本格的な作品づくりをめざしていきたい。  

関連する事業

活動国・地域

日本・インドネシア共同制作ドラマ 『桜に願いを』

2020世界災害語り継ぎフォーラム(2020テルネットフォーラム)

国際共同製作『RE/PLAY DANCE Edit』

インドネシア人形劇 「ペーパームーン・パペット・シアター」 レジデンス&新作公演2017

Tokyo Docs 2016

アンコール・ワット修復人材養成プロジェクト

活動分野

Multitude of Peer Gynts: An Inter-Asian (Indonesia, Japan, Vietnam and Sri Lanka) Theater Collaboration

ろう者と協同する人形劇団、ラオス×日本の共同ワークショップ プロジェクト

1st Ed. The Creators’ Cradle Circuit Transnational Mobile Festival and Platform

演劇教育による子どもたちのエンパワーメント -PETAの“Safety Zone”構築に学ぶ-

Vientiane Performing Arts Festival 2016

範宙遊泳×The Necessary Stage 滞在制作・公演(シンガポール/東京)