オルタナティブな農・食・流通・教育の先駆者との交流から創るタイNGO・新時代への挑戦2

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成29 (2017) 年度
助成額
JPY1,370,231
活動国・地域
日本

安全な食の提供のため「生産者と消費者を結ぶ活動」を実践するタイ人5名を対象にした22日間の交流プログラムを実施した。生産者と消費者が対等な立場で結びついた生産と販売のシステムをどのように構築してきたのか、その経験を学ぶため、生活クラブ生活協同組合(生活クラブ連合会、生活クラブ生協・東京)を訪問し、生産者と消費者の間に入る役割や姿勢、具体的な手法を学んだ。生活クラブと取引のある生産者(奈良県、栃木県、東京都)や長年生活クラブを続けている組合員である消費者(神奈川県)を訪問し生の声を聞いた。タイでも都市を中心に実践が始まっている市民農園について、日本での取組みを知るため、千葉県にある2つの異なるコンセプトを持った市民農園を訪問し利用者の意識の違いを学ぶ機会を持った。さらに、地域内循環を目指す埼玉県小川町を訪問し、地域内における食とエネルギーの自給の現状について学んだ。

平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/grant/pp1640/
平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/grant/pp1827/

関連する国/地域
タイ

申請団体より

今回、3週間におよぶ交流プログラムを通じて、各組織の理念を学び、現場を見学し、生産者と消費者を繋げる活動に携わる様々な役割・立場の方々から話を伺い交流することができた。 それぞれの取組みにおける理念や現在に至るまでの経緯まで深く掘り下げて話を伺うことで、タイの参加者は自分たちと共通の社会像を目指していることを実感した。また、組織運営のためには様々な困難・葛藤を伴い、時には妥協しなくてはならない点を含め、常に理念と現実のバランスを取っていく必要性を理解した。 日本側でプログラムに協力していただいた生活クラブの方からは、「タイの皆さんの真剣なまなざしと笑顔がとても印象に残っている。こうして国籍や国境を越えて行なわれた交流を通じて私たちが学ぶ部分もあった。その学びを東京の現場で取り入れていきたい。(今回参加されたタイの方たちは)帰国されてから必ずや活躍されることと信じている。」という声があがり、この助成を得ることで双方向での学び合いが実現された。 タイの現状では、かつてNGO主導で立ち上がり広がりを見せている有機農産物直売市場が国内の様々な農村地域で開催されているものの、地域内の他セクター(企業や行政)との関わりが深まっていない。今回、地域内の様々な分野の主体(農民、レストラン、加工業者、給食、行政等)が同じ目標を共有し連携している埼玉県小川町の事例を学んだ。こうしたモデルをタイの農村地域でも実現するべく、活動の持続性を考えてビジネス的な視点を持って「生産者と消費者を繋げる」モデルを立ち上げる計画が生まれた。この実現に向けて、2018年度に再度日本の取組みを学ぶ計画を立てている。

関連する事業

申請団体

オルタナティブな農・食・流通・教育の先駆者との交流から創るタイNGO・新時代への挑戦3

オルタナティブな農・食・流通・教育の先駆者との交流から創るタイNGO・新時代への挑戦

活動国・地域

日本・インドネシアにおける防災コミュニティラジオの経験共有事業

「第8回アジア湿地シンポジウム」 (2017年11月) における「湿地とユース」セッションの企画・運営

2015アジアフォーラム in 石川

ストアハウスコレクション -アジア週間-

第4回みやこじま青少年国際音楽祭

保育・幼児教育文化交流(教師と学生・子ども)

活動分野

International Development Field Camp for Myanmar and Japan Youth Leaders

伊勢原とバリ島をつなぐ小さな親善大使たち2・農業交流6(伊勢原とバリ島の国際交流8)

経済発展と国際開発 ~アジアの相互協力の構築を目指して~

ベトナムの人々を感動させた日本固有の紙芝居、その魅力を生かした日越文化交流を、根付かせ広げる事業

日本・ASEAN国際ボランティア・サミット

2017アジアフォーラムin石川