野村誠 「瓦の音楽」 -瓦の音楽を媒介とする日尼文化交流事業-

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成27 (2015) 年度
助成額
JPY1,195,334
活動国・地域
インドネシア

日本三大産地の一つとして400年以上の歴史を有する淡路島の瓦づくり。現在、斜陽化の一途を辿る地場産業の現状において、瓦の音楽的可能性を音楽家や地域内外の参加者とともに探求するべく、インドネシアの瓦の町ジャティワンギと国際交流事業を実施した。 2015年10月、インドネシア音楽家2名を招へいし、南あわじ市・津井にて創作活動を行った。地元の教育機関、お寺、カフェにて「瓦の音楽コンサート」を開催し、延べ700人以上が来場した。2016年2月、日本の音楽チームが淡路瓦を携えてインドネシアへ渡航。ジョグジャカルタの芸術大学にて「瓦の音楽レクチャー」や「瓦の音楽コンサート」を開催し200名以上を集客した。そして、ジャティワンギを訪問して瓦工場見学や現地アートNPOとの交流を図った。2016年3月には、再び淡路島において、成果報告としてインドネシア瓦を使った「瓦の音楽コンサート」と「瓦の音楽展示会」を開催した。

Photo by Ueda Kentaroh
関連する国/地域
日本, インドネシア
協力団体/協力者
Jatiwangi Art Factory

申請団体より

・今回の事業を行うことによって得られた成果 1. インドネシアの伝統音楽であるガムランの音階で、瓦楽器を整え、作曲し、協働演奏することが可能になった。 2. インドネシアの瓦の産地・ジャティワンギと、日本の瓦の産地・淡路島との有機的なつながりをつくることができ、今後の協働の可能性が芽生えた。 3. 世界各地にある瓦の産地との交流の可能性を見いだすことができた。 ・今後の展望 インドネシアの音楽家と継続的に交流を深め、瓦の音楽を通じた国際交流を続けたい。とりわけ、インドネシアの瓦の産地・ジャティワンギにおける瓦バンドは活動が活発で、世界中での演奏旅行なども展開している。日本の瓦の音楽も、その動きによい刺激を受け、世界に発信する機会を持ちたい。 だが、活動主体である特定非営利活動法人淡路島アートセンターの財源不足、スタッフ不足はやはり課題で、引き続き、多方面からの支援を必要とする状態にある。国際交流基金アジアセンターを始めとする助成団体や寄付者、支援者を募り、事業を展開してゆきたい。

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