アジア、女性、舞台芸術をめぐるプラットホームの持続化と発展

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
平成29 (2017) 年度
助成額
JPY 5,866,770
活動国・地域
シンガポール, カンボジア, ベトナム, 日本

当会では、アジア諸国の訪問、国際共同制作、国際会議などを通じて、「アジア、女性、舞台芸術」をテーマにアジアの舞台芸術家と一緒に考える機会やプラットフォームの形成に取り組んでいる。 本事業では、主に国際共同制作や国際会議を実施し、これまでの活動を踏まえつつ新たなネットワーク形成を行いながら「アジア、女性、舞台芸術」のプラットフォーム構築を継続し、発展させることを目指した。主な国際共同作品は、メイン・ストリームの歴史からは埋もれがちなアジアの近代舞台芸術分野で活躍した女性のパイオニア・アーティストを発掘する『亜女会クロニクル・プロジェクト』や2016年から行ってきた神戸市長田地区のベトナムコミュニティとベトナム訪問を踏まえた舞台作品『悲劇のヒロイン』など。また、3回目となる「アジア女性舞台芸術会議」を海外(ベトナム・フエ市)で初めて開催し、ベトナムはもとよりマレーシア、インドネシア、タイのアーティストとも交流を図った。

平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.jfac.jp/ja/grant/cc1631/
『亜女会クロニクル・プロジェクト』アーカイブページ: http://awpacollective.org/ajokai-chronicle-project/

photo: Shirotama Hitsujiya
photo: Keisuke Takahashi
関連する国/地域
日本, シンガポール, インドネシア, マレーシア, タイ, ベトナム, カンボジア, 台湾

申請団体より

本事業を通じて、これまでの活動をさらに発展させることができ、アジアの複数の国々のアーティストと交流を深めることができたと同時に、今まで以上に多くの方々に当会の活動について周知し理解してもらうことができた。国内の企画は、KYOTO EXPERIMENT、下町芸術祭、TPAMといった国際的事業と連携することができ、これまで東京中心で行ってきた当会の活動を、関西や海外へ発信し、より一層多くの人々に周知し対話を深めることができた。 第3回「アジア女性舞台芸術会議」(ベトナム・フエ市)においては、舞台芸術や現代アートの国際会議が開催されにくいというだけでなく、自由な表現や対話を行いにくい地域でも、複数の国のアーティストや専門家が対話し、芸術について語る場をいかにして作ることができるか、地域のアーティストをどのように巻き込むことができるか、といった点で新たなモデルを作ることができた。 今後も、新たな芸術交流の方法を探りながら、「アジア、女性、舞台芸術」をテーマに多様な文化的背景の人々と対話と理解を進めていきたい。

関連する事業

申請団体

マレーシア・シンガポール・ベトナム・タイ・インドネシアとの舞台芸術の国際共同制作事業

活動国・地域

ジャパンスタディトリップ2018 (日本の政策や技術等の学習を通じた日本と世界各国の若手リーダーとの国際交流事業)

東アジアのコミュニティの増進 ‐感染症、人口動態、都市化と農村‐

範宙遊泳×The Necessary Stage「範宙遊泳シンガポール滞在(リサーチ・WS)」

ジャパンスタディトリップ 2017

日本・インドネシア・シンガポール 国際共同制作プロジェクト 音楽/映像/舞台芸術『島嶼の王国-辺境の女性』

アジア太平洋地域の国際秩序と日・ASEAN協力

活動分野

Asian Dramaturgs’ Network 2017 Meeting

小池博史ブリッジプロジェクト 汎アジア計画「幻祭前夜~マハーバーラタより」アジアツアー

Multitude of Peer Gynts: An Inter-Asian (Indonesia, Japan, Vietnam and Sri Lanka) Theater Collaboration

インドネシア人形劇 「ペーパームーン・パペット・シアター」 レジデンス&新作公演2017

KARNABAL Festival 2016 and Continuing International Exchange

バンドン・東京 〜二都市から浮き上がるアジア都市の未来〜